入れ歯〈義歯〉の歴史

日本の入れ歯の歴史はヨーロッパより200年も早く、16世紀半ばには「噛める総入れ歯」が実用化していました。

ツゲの木などを彫刻して仕上げた「木入れ歯」木製の入れ歯だったのです。固くて痛そうですね。


現存している最古の総入れ歯は、和歌山市の願成寺を開山した中岡テイ、通称“仏姫”と呼ばれる女性のもので、1538(天文7)年に76歳で死去していますので、すでにこの時代には入れ歯が普及していたことがうかがわれます。

ちなみに、この入れ歯はX線解析と赤外線分析でお歯黒が施されていたことが判明しています。

お歯黒は当時、虫歯への対抗手段。諸説あり。


この職人芸的な「木入れ歯」は、明治時代まで用いられます。

最初は仏師の片手間の仕事から始まりましたが、江戸時代には「入れ歯師」と呼ばれる専門職業として定着しました。

材料はツゲが一番とされ、中でも伊豆七島のホンツゲが最高級品とされていました。
入れ歯師が自宅まで来て、あごの型を採って持ち帰り、もう一度仮合せをして仕上げていくという作業で作られていました。


現在でも専門職業として歯科技工士が入れ歯の製作をしています。
入れ歯になる経緯はさまざまですが、なるべく入れ歯にはしたくないですよね!?その為にも現在ある歯を守っていくのが必須です!!

歯を残すには歯、歯茎、歯を支えている骨のメンテナンスをしっかり行っていきましょう。

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遠藤歯科医院 大和

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内田